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(記事メンテ用)

[1517] 感想ですV 投稿者:おるか 投稿日:2021/10/23(Sat) 01:27  


11 飴色の串の団子も雁の頃    九鼠さん

懐かしい串団子。飴色はお醤油味なんでしたっけね。この辺りでは、あまり見かけないのですけれど、こんど見つけたら買ってみようとおもいました。
とりたてて貴重とも思っていなかった、忘れかけていたようなものが、不意に懐かしくなることが、最近増えました年のせいでしょうかしらね。
年々変わらない、鳥の渡りと、生活の中のささやかなものを取り合わせることは、王道的な対比かもしれませんが、飴色の郷愁的な色合いと串団子が、なんとなく雁に似合う、と感じられました。理由はわからないけれど、何となく、似合う。


19 放哉が一弦琴を聴く夜寒    九鼠さん

以前中国の方が一弦琴を弾いていらっしゃるのを見て、つくづく演奏家の人間性とか境涯で、聞かせる楽器なのだなあと感じ入ったことがありました。
放哉だったら、さぞや身に染むような名演奏をしたことだろうと思われますね。聞いてみたかった。夜寒に一人その音色を想像するのも渋い。



22 少年の頃と変わらぬ夜寒の香  水種さん

夜寒に香りがある、という発見に感心しました。
季節にはそれぞれの香りのあるものですが、春雨の香りとか夏の夜の香りではあまくなってしまいます。「夜寒の香」だからこそ、少年の孤独感が感じられて引き締まった一句になっていると思います。。




3 鉛筆を持たぬ右手の夜寒かな   真里子さん

常にものを書いていらっしゃる作者の感慨ですね。俳句も毎日作っていらっしゃるのでしょう。すごいなー。。
私も一日一句、とか目指したこともありましたが、すぐ挫折しました。精進が足りませんね



12 雁と箱根駅伝練習の列   真志有(マシュー)さん


なるほど、言われてみると空を行く雁の群れと、地上の起伏をひた走る箱根駅伝の選手たちの練習風景は、そのひたむきさ、仲間同士の絆等等似通うところが多い。
違いは目につきやすいものですが、類似は見つけにくいものです。一見全く違うもののように見えるものに通底する何かを見出す作業は、ポエティックだとおもいました。



17 誰かゐる夜寒の底を覗きゐる   真里子さん

これは、こ、怖い。夜の闇の中に誰かがいる。その正体も分からないだれかは、なんと夜寒の底を覗いているのだ!

怖いわ〜。なにものでしょう。人間に辟易した天使とか?もちろん、作者の中の存在なわけでしょうけど。
お気を付けください、ニーチェも言ってましたよ「君が深淵を見つめるとき、深淵もまた、君を見つめているのだ」って。夜寒の底の深淵に、魅入られませんよう



18 先頭の孤独を思ふ雁の棹   KUMIさん

先頭を行くのは孤独なもの。人間も群れで暮らす生き物でしたから、逆に突出した存在の孤独というものに、恐れつつも憧れるのかもしれません。
ペンギンなどは、集団で行動しているように見えますが、ボスはいないそうですね。雁の先頭は、経験豊かなキャリア雁だそうです。人間が思うよりは、仲間との一体感が強いかもしれませんね。



1老いし町に老いし者としてゐる夜寒   洗濯機さん


私は、廃墟好き、滅びゆく者の美好き、凋落感にうっとりする、多少病んだ好みなので、町の老いるのも、己の老いるのも、それほど困ったこととは思わないのですけど、「夜寒」との取り合わせは、そのことが作者の気持ちには、冷ややかに、寒々しいものと感じられているからなのでしょう。
それは、私にしても勿論寂しいですよ。さりながら「憂き我をさびしがらせよ閑古鳥」骨に沁みるその淋しさが、まさに老年ならではの味わいというものだとおもいます。



5夕空を滑る点々雁の列     水種さん

素直に見たままを表現なさっていらっしゃる。大事なことですよね。
私など「〇〇のごと滑る」とか滑る○○例えば象形文字とか、なんか言ってみたくなってしまいますが、あっさり点々とと言うところ、虚を突かれました。



6雁渡るすなはち木切れ離しけり   案山子さん


雁風呂というのは、泣かせる発想ですね。ともあれ、どの雁も目的地に着いたからには、休憩用の木切れを、一旦は放すことであろう。なるほどなるほど。
雁たちが来春まで、ゆっくりできると良いですね。木切れを咥えて元気に帰ってほしいです。



8稲のはざ干しを越す雁行や   真志有(マシュー)さん

稲架干しのお米はおいしいですよね。残念ながら今ではこの辺りでもまず見られなくなりました。機械で乾燥するとどうしてもお米の中のたんぱく質に変化がでてしまうんですよねー。
実りの秋の稲を高々と干す稲架の上の空をなお高く、渡ってゆく雁の姿。美しき日本の風景。




[1516] 感想ですU 投稿者:おるか 投稿日:2021/10/22(Fri) 01:34  


9 夜寒さの衿を合はせる交差点   芽茶

お仕事の帰りでしょうか。帰りを急ぐ足を止めて信号を待つ間に夜の空気の冷たさに思わず襟をかき合わせる。夜寒とはまさにそういう寒さ。
お手本のような一句ですね


24 目の隅に柱時計立つ夜寒かな   洗濯機さん

立っているからには、ホールクロック、グランドファーザークロック、と言われる背の高い時計ですね
美しい木目を生かした骨董品的な価値の高いものが多い。存在感がありますから、目の隅に常にその存在が感じられるのかもしれません。そういう時計と暮らすって、どんな感じなのでしょうね
童謡の「おじいさんの時計」ではただひたすらに懐かしいだけでなく、御祖父さんの亡くなられた時にベルが鳴って、それ以来動かなくなってるみたいで、多少こわいものがありますね。

寒くなって夜の暗さが深まるころの、大時計の音は、こわい。
生き物の一生に打つ鼓動の数は種によって、それぞれ決まっているともいいますから、音が気になりだしたら、かなり耳に付くことでしょう。
ポーの「赤死病の仮面」でも時計の音が効果的に使われていました。いつも目の隅にある柱時計はメメント・モリの象徴なのでしょう。



20能地図の白地を雁の渡りたる   九鼠さん

伊能忠敬ってすごい人ですね。国の大きさを計るのに、「歩けば計れるではないか!」と気づいて、まず自分で歩き出す、というのが、つくづく偉い。普通だったら、手分けしてやろうと思いますよね。
ともあれ、書き加えることのできなかったところも残る地図の、実際の山並みや渓谷の秋の上を渡ってくる雁。
雁の姿を見て、伊能忠敬は、どんなにうらやましかったことでしょうね



13地震止みしのちの夜寒の腕を撫づ   KUMIさん

最近あちこちで地震がありますね。夜の地震は一入おそろしい。どうやら何事もなく終わった地震の後、一人自分の腕に触れてみる。自分を確かめるように、慰めるように。
言葉にするのが難しいさまざまの思いを、一つの動作が、しらせてくれます。



16千年をくくりとしたり雁渡る   織女さん

鳥の渡りの始まりは、氷河期のせいとか、聞きましたが、一番ちかいときで260万年まえですから、今の雁ってそんなときからいたんですかね。他にも大陸移動説とか様々あって、結局決定的な理由は特定できないみたいですね。
ともあれ、悠久の時の流れの中では、千年も、さほどのことはないのかもしれません。人間が百年の時代ですから。
千年前日本は平安時代、紫式部の時代ですね。西欧は中世まっさかり…。次の千年、人類はどんなことになってるでしょう。地球は大丈夫かな。




28月に雁大屋根沈む深大寺     芽茶さん


夜の深大寺、観月会が、あったのでしょうか。月に雁をみるって、なかなかできませんよね。すてきですね。良かったですね。
深大寺、昔行ったことあるんですが、茶店の記憶はあるものの、堂宇のことはまったく思い出せない。。ダハハ
大屋根の表現に「沈む」が上手いとおもいました。闇の深さが感じられます。



   




[1515] 感想です 投稿者:おるか 投稿日:2021/10/19(Tue) 20:49  


21列島の鮮やかな帯雁渡る   案山子さん

ドローンの映像などで、あちこちの錦秋の山野を飛行する映像を目にすることができますね。先日、北米、カナダの辺りを鳥の目で飛ぶ映像を見て、あまりの美しさに泣きそうになりました。
雁の目にどう映るのかわかりませんが、想像するだけでうっとりします。白神山地や日本アルプスや、どんなにうつくしいことでしょう。まさに錦の帯のごとき列島。


23 鉢植のもの乾びをり雁の空    真里子さん

意外な取り合わせ、ですが、実景の強みがあります。良いお天気が続いて思っていたより乾燥していたのでしょうね。どこまでも晴れて高い秋空を感じさせます。その空を遠くわたってゆく雁の群れ。
人の暮らしの、ささやかな出来事と氷河期から変わらない(定説はわかりませんが)自然の営為を生きる者たちの取り合わせ。



7水底に空の明るさ雁の声   織女さん

案山子さんのご感想にもありましたが、この澄み切った水は、マガンやら鴨やらミコアイサやらがバチャバチャやっている水ではないでしょう
静かに澄み渡った水底の明るさを空の明るさと感じたのは、作者の心もまた澄んでいるからでしょう。
そうしているとどこからか空と水とを行き来する雁の声が降ってくるような思いがする。静謐な澄明にうたれる一句でした。






14かりがねや海見えぬ日は空を見て    しょくじよさん


日々海を眺めて暮らしていらっしゃるのでしょう。秋の海は海霧で曇ることもあるのでしょうね。そういう日は静かに目を上げて空を見る。句境に感じ入りました。ただ海の青、空の青



15何も言はぬ母の夢見し寒夜かな  KUMIさん


作者の、御自解もありましたが、「寒夜」で、成功していると思いました。夜寒では寒さが足りません。多分。



29こんちくしよ云ひて鼻かむ夜寒かな   案山子さん

ハハハ、鼻をかむ時なぜか特に意味もなく「こんちくしょ!」とかいう人いたものでしたね。江戸っ子っぽい気風のいい方が多かったみたいな。

作者もそうなのかどうかわかりませんが、この人物は、なにかで目頭が熱くなったのを押し隠そうとわざと景気良く鼻をかんでいるのでしょう。含羞の「こんちくしょ」と見ました。

こういう句は、私には作れないので、うらやましいです。




[1514] どうも 投稿者:おるか 投稿日:2021/10/17(Sun) 14:06  

 kumi  さん

ご感想ありがとうごあいました。

たしかに「夜寒」と「寒夜」は違うものですが、今回の御句の場合は、寒夜の方が良いと思いました。寒い寒い冬の夜の夢に現れたお母様だからこそ黙っていらしても、温かさがしみじみつたわってきます、よね。




[1513] 感想 投稿者:KUMI 投稿日:2021/10/17(Sun) 10:28  

◎21 列島の鮮やかな帯雁渡る
上空から見下ろしたら、鳥渡る日本列島はまさに錦秋。鳥になってみたい季節です。美しい日本へようこそ。

〇7 水底に空の明るさ雁の声
水面に映る空の静けさ明るさとそのどこかから聞こえる雁の声の対比に、晩秋を感じます。

〇9 夜寒さの衿を合はせる交差点
仕事帰りでしょうか、赤信号で立ち止まったら思いのほか冷たい空気。はっと季節を感じる瞬間。

〇28 月に雁大屋根沈む深大寺
一度巡り合いたい風景ですねえ。夜の深大寺は知りませんが、自然の中にあるので闇は深いのでしょうね。それを照らす月と、月光を渡る雁。一幅の墨絵です。

〇29 こんちくしよ云ひて鼻かむ夜寒かな
多分、悔し涙を流したのでしょう、鼻をかむのは。冬が来るまでに立ち直れる悔しさ、と思います。


投句欄に「夜寒」を「寒夜」と打ち間違いをしました。投稿ボタンを押す前に推敲したくなって直したのが間違いの元。
にもかかわらずお選びいただき、申し訳ありませんでした。
教訓・投稿画面での推敲はやめましょう(私だけですね)



[1512] 結果発表! 投稿者:おるか 投稿日:2021/10/16(Sat) 22:26  

水族館句会十月

兼題 夜寒  雁

◎◎〇21列島の鮮やかな帯雁渡る   案山子
◎◎23 鉢植のもの乾びをり雁の空 真里子
◎〇〇〇〇〇7水底に空の明るさ雁の声 織女
◎〇〇14かりがねや海見えぬ日は空を見て しょくじよ
◎〇〇15何も言はぬ母の夢見し寒夜かな  KUMI
◎〇〇29こんちくしよ云ひて鼻かむ夜寒かな 案山子
◎〇9 夜寒さの衿を合はせる交差点  芽茶
◎24 目の隅に柱時計立つ夜寒かな   洗濯機
〇〇〇〇〇20能地図の白地を雁の渡りたる   九鼠
〇〇〇〇13地震止みしのちの夜寒の腕を撫づ KUMI
〇〇〇16千年をくくりとしたり雁渡る 織女
〇〇〇28月に雁大屋根沈む深大寺     芽茶
〇〇4蔵書印刻みて欠けて夜の寒さ    おるか
〇〇11 飴色の串の団子も雁の頃    九鼠
〇〇19 放哉が一弦琴を聴く夜寒    九鼠
〇〇22 少年の頃と変わらぬ夜寒の香 水種
〇3 鉛筆を持たぬ右手の夜寒かな 真里子
〇12 雁と箱根駅伝練習の列   真志有(マシュー)
〇17 誰かゐる夜寒の底を覗きゐる 真里子
〇18 先頭の孤独を思ふ雁の棹   KUMI
1老いし町に老いし者としてゐる夜寒 洗濯機
5夕空を滑る点々雁の列     水種
6雁渡るすなはち木切れ離しけり   案山子
8稲のはざ干しを越す雁行や   真志有(マシュー)
10天水池雁のさびしさ鴨の中   おるか
25墓碑のごと薄る背表紙雁わたる   おるか
26仕事部屋膝掛けに猫夜寒かな    真志有(マシュー)
27親にあらがふ幼児なりけり夜寒    洗濯機
30頭髪が寂しくなりてふと夜寒    水種



[1511] 選句です。 投稿者:真里子 投稿日:2021/10/16(Sat) 21:56  

◎14 かりがねや海見えぬ日は空を見て

○4 蔵書印刻みて欠けて夜の寒さ
○7 水底に空の明るさ雁の声
○11 飴色の串の団子も雁の頃
○16 千年をくくりとしたり雁渡る





[1510] 選句です。 投稿者:おるか 投稿日:2021/10/16(Sat) 20:18  

◎7 水底に空の明るさ雁の声
〇15 何も言はぬ母の夢見し寒夜かな
〇19 放哉が一弦琴を聴く夜寒
〇22 少年の頃と変わらぬ夜寒の香
〇29 こんちくしよ云ひて鼻かむ夜寒かな


[1509] 感想 投稿者:洗濯機 投稿日:2021/10/16(Sat) 16:27  


◎23 鉢植のもの乾びをり雁の空
「乾びをり」は枯れたとか乾ききったということではなく,
真夏ほど水を与えないので表面が乾いているように見える.
ということか.雁の空の季節感にふさわしい.

○13 地震止みしのちの夜寒の腕を撫づ
地震が頻発している昨今.そのゆえの肌寒さではあるまい.
人間が存在していることのそこはかとない不安が
皮膚の下のかゆさのように露呈してきた.

○14 かりがねや海見えぬ日は空を見て
主体は人かかりがねか.海と空の間を視線で行き来・交信する生き物.

○16 千年をくくりとしたり雁渡る
仏教用語の「劫」で測るような時間で測る生き物の営み.

○19 放哉が一弦琴を聴く夜寒
史実かどうかは知りませんが.楽しい図です.
胡弓ほ三弦,二胡は二弦.一弦琴は一弦のこと.
昔は大正琴などいうのもありましたね.



[1508] 選句 投稿者:九鼠 投稿日:2021/10/16(Sat) 16:09  


◎23 鉢植のもの乾びをり雁の空
○22 少年の頃と変わらぬ夜寒の香
○14 かりがねや海見えぬ日は空を見て
○15 何も言はぬ母の夢見し寒夜かな
○16 千年をくくりとしたり雁渡る


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