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[514] Re:[513] 感想ですV 投稿者:ともこ 投稿日:2025/09/23(Tue) 13:37  

感想ありがとうございます。
> 14 白露のつたう太郎の月の顔  
> これは、美少年なのでしょうね!!!
> 月に泣く太郎君に関して、私の知らない、なにか由来があるのでしょうか。
>
これは、越前陶芸村公園にある岡本太郎のモニュメント「月の顔」です。
アートに無知な私でもすぐにわかる、岡本太郎のあの白い顔です。
早朝の朝霧の中に月の顔が浮かび、露が光って幻想的なのですが、うまく表現できませんでした。


[513] 感想ですV 投稿者:おるか 投稿日:2025/09/23(Tue) 02:49  



6 生きてゐて花野に遊ぶ人や虫      九鼠さん


花野は存外にぎやかなものですね。植物は大急ぎで種をこぼし、虫たちは、残り少ない生の時間を必死でいきている。人もさわやかな気候に活気づいて出かけたくなります。

生きとし生けるものが今ひと時花野に遊ぶ。重くれず明るく子供のように言い切ったところがいいですね。

人も虫も同様に地球の子供たちです。そんな歌がありましたね「ミミズだってオケラだってアメンボだって〜♪みんな生きているんだ友達なんだ〜♪」という歌。


博愛と言えばそういう生きとし生けるものへの愛だと思いますが、たとえばフランス革命の「自由。平等。博愛、」のそれは、友愛または同胞愛という感じで、抜がたく人間中心主義なんだなーと感じます。

まぁ、人間なんだから、どうしても人間中心にものを見ているという自覚があるほうが正確かもしれません。こっちが「友達なんだ〜♪」と思っても虫たちはそうは思ってないかもしれませんものね。「よくも、これほど温暖化にしてくれたな」とにくまれているかもしれませんし。



8 花野あり原子炉があり秋津島      九鼠さん


花野は、めだたない野草の花の咲く野原ですから、観光地でもなく商業地でも住宅地でもない。いわば意味の不在の、資本主義社会の中にぽっかり空いた空間です。原子炉は逆に様々な事象の集約した場所ですね。山と海の間に極端なまでに様々なものがひしめくこの島国・秋津州。

「手術台の上のミシンとこうもり傘の出会いのように美しい」のフレーズが成功するのは「手術台(解剖台)」が効いているからです。そのようにこの句の「花野と原子炉」の出会いのスリルには、秋津島が効いていると思いました





11 隣家から一服せんかと花野越し      洗濯機さん


いいですね!池大雅の十便図の世界、李白の「山中与幽人対酌」の世界などが思い浮かびます。隣家との間に花野があるというのが素晴らしい。




14 白露のつたう太郎の月の顔      ともこさん


これは、美少年なのでしょうね!!!ただ私などはかなり長い事俳句を読んでるので、変に細かい事が気になったりしちゃうんですよね。はいくでは「月」とだけあれば秋の月のこと、と考えちゃうんです。そして「太郎月」と言って、お正月のことを差したりもする。
月に泣く太郎君に関して、私の知らない、なにか由来があるのでしょうか。







[512] 観想ですV 投稿者:おるか 投稿日:2025/09/22(Mon) 22:13  

うわ!また消しちゃった!

どうも前の時も、送信しようとしてけしたのかもしれません。
がっくり、

ちょっと休憩sします。


[511] 感想です 投稿者:おるか 投稿日:2025/09/22(Mon) 02:25  

前に書き込んだ感想は、発見できなかったのでもう一度書いてみます。けっこう長い感想書きましたのに、くちおしい。

ともあれ、気を取り直して!

18 月白の貼紙は某探偵社         真里子さん


おもしろいですね!貼り紙で広告というのはあまり見かけませんが、月が昇る前のあやうい明るさの中、剥がれ落ちそうな貼り紙の「○○探偵社」という文字に、映画の中の世界にでも入ったような不思議な感じがします。




19月へ帰ってゆきますか白兎      風林さん

月の中に色々なものを見出すのは世界各地に様々な伝説や物語がありますね。蜥蜴など脱皮するものは、それを月の盈虚の象徴とみるのでしょうね。
兎は、インドの説話がもとだそうですが、私はそのお話(お坊さんのために火に飛び込んで自分の身を供物にしたという兎さんのお話)を読んだとき子供心に「そんなことしても、御坊様はよろこぶはずがないだろう」とおもいましたけどね。むしろ殺生を引き起こしてしまったと苦しむのでは?と。
この世界は理不尽なことであふれていますから、白い兎さんは無垢なまま月の世界に戻られた方が、きっとしあわせかもしれませんね。

24新豆腐白し卆寿は面白し         九鼠さん


新豆腐と聞けば、その白さがますます明るくおもえます。ステキですね。新豆腐の白を発見して楽しむことが出来る遊戯三昧の世界、私も目指したいものです。




4 あめりかやまごぼう猛き花野なる     ともこさん


『あめりかやまごぼう』 フフフ  いかにも猛々しいまでに生命力繁殖力が強くてそこら中はびこってしまいそうな名前ですね。花野という、もの哀れ感漂う季語に取り合わされて、いやがうえにも乱暴狼藉をはたらいているみたいなかんじがします。面白いです。





16 花野から一面花野花野まで     水種さん


一面の花野花野花野の広がりを表現してみたのでしょう。気持ちわかります。

こういう時こそ「かな」など使ってみても良いかと。「花野から一面花野花野かな」まるで江戸時代の戯作みたいですね。」やはりもとの句の「○○から○○まで」というこうぞうのほうが、いいかな。






17 蔓草のからむ面倒から逃げよ     織女さん


面白いですね!「蔓草の絡む」、ことなどよくあることでしょうけれど、言われてみるとたしかにめんどうですね「逃げよ」の命令形もきいています・自在な御句ですね。発想の面白さ表現のしなやかさ、上手の作、という感じ。



21 素の貌に戻り花野を去りにけり     真里子さん



人は誰しもさまざまな 仮面・ぺるそなを」つけています。時代や社会の価値観濃く彩られた仮面。一人花野に来てひとときとりつかれていた仮面を外してそのまま出ていった。
美しく、且つ万人共感。であろう一句でした。



[510] あれ? 投稿者:おるか 投稿日:2025/09/22(Mon) 00:53  

感想書いたのに消えてますね。

このところ、パソコンの調子がちょっとおかしいのですけど、こんなことははじめてです。
一度かきこんだはずなのに。


[509] 感想です 投稿者:おるか 投稿日:2025/09/19(Fri) 02:27  



3 白萩のこぼれて落つる日も白し     ともこさん

市内に萩の寺と呼ばれているお寺があって、見に行きますが、風に波打つ萩の姿はふぜいがありますね。

白萩の小さな花が、散ってしまうその日も白い。白という色の哀しさがあります。哀れ深い表現です。
中原中也の「汚れちまった哀しみ」も共感しますが、また、白いまま汚れることのできない哀しみというのもあるのだな、とおもいます。
白いまま零れ落ちるほかない花の悲しさ。秋の悲しみそのものに思えます。



7 百層の種子百層の花野かな     洗濯機さん



はっとさせられました。もし「百相』だったら、さまざまの花が咲いていろんな表情を見せる花野ということにもなるのでしょうが、「百層」ですから、地層のように重なっているのですね。実際土の中には発芽出来なかった種も含め、年々に堆積した草草が層になっているのでしょう。そして、
作者の目には過去現在そして未来のさまざまな思いに彩られた花野が幾層にも重なって現成しているのでしょう。
「百層」」なまなかには発想できない言葉だと思いました。感心しました。





22 花野来てなかなか散らぬ下校の子      織女さん


洗濯機さんのご感想にもありましたが、こういう風景がまだあるんですね。
花野で道草。  なんて麗しい日常でしょう。泣ける。



25 悲しみの一つ二つの花野かな      山椒魚さん


秋草の花咲く野は、春の爛漫の陽気の野原と違って、どこか仄暗く、風の音なども物悲しく寂しさがあります。草の花も小さなものですしね。だからこそ、ほっとするともいえます。哀しみの全くない人なんていませんものね。
作者は「一つ二つ」と控えめに書いていらっしゃいますが、生きとし生けるものはみな、哀しい。それをさりげなく思わせてくれます。






12 白暗淵の摑めぬままに天高し     山椒魚さん


文字化けしてしまって、すみませんでした。『掴む」ならOKなのに、なぜでしょうね。

書物の上に顔を伏せて読みふけっていて、ふと顔をあげると。抜けるような秋天の高さ。人の心は仄暗くもやもやしているのに空はなんて澄んでいるんだろう、なんて思いますよね。





5耳あれば楽しみ残るとか花野     洗濯機さん


良い言葉ですね!「耳あれば楽しみ残る」、本当にそうですね。、花野との取り合わせが、また素晴らしい。音楽や落語を聞くというようなそれらしいことでなくとも、虫の声のようなささやかな物音や、ほんの一言優しい声、など、花野の小さな草草の花のようなささやかなものたちのささやき交わす声のような、楽しみというもの。いとおしいです。
実によい句だと思いました。花野の句として忘れがたい一句です。


[508] どうも 投稿者:おるか 投稿日:2025/09/19(Fri) 01:23  

山椒魚さん

古井由吉の「白暗淵」だったんですね。日本語の作家では好きな人ですが、簡単に「好き」というのも気が引けるような。

興味深いストーリーを物語るわけでもなく、美しい表現で「ステキ」といわせてくれるわけでもない。不愛想な作家ですよね。でも、ものを書くとは、どういうことか、という作家にとって極北の問をずっと探っているようなところが、、何と言いますか、めがはなせないんですよね。

考えてみるとプルーストも、小説を書き始めるまでの悶々とした書くことへの問を、をあそこまで長く引っ張ったともいえますし。

人間はなぜ書くのかというのは摩訶不思議な問題ですね。


[507] ともこ様 投稿者:山椒魚 投稿日:2025/09/18(Thu) 09:01  

選句していただきありがとうございます。
「白暗淵」は古井由吉の小説のタイトルです。「しろわだ」と読み著者の造語だそうです。どうかなあと思ったんですが「白」が付いていたもんで。内容は分かったような分からないような混沌としているうちに秋になりました。


[506] Re:[505] 感想です 投稿者:ともこ 投稿日:2025/09/18(Thu) 08:51  

> 月白の静かなたたずまい
月白の意味を間違えていました。
毎度間違いが多くて申し訳ありません。


[505] 感想です 投稿者:ともこ 投稿日:2025/09/17(Wed) 07:24  

12 白暗淵の掴めぬままに天高し
白暗淵という謎めいた発句にはじまり、天高しと結んだところが粋!と思いました。

1 水かへて白磁の盤に月を飼ふ
秋の水も、白磁の白色も、月も、見事に美しく澄んでいる様子が伝わりました。

5 耳あれば楽しみ残るとか花野
ようやく朝晩に涼しさを感じるようになり、草むらのひそやかな虫の声を聞く楽しみが。
ところが、ご近所の庭からは、外来種の青松虫のりりりーーーんという大音量。
我家の小さい庭には来てほしくないものです・・

19 月へ帰ってゆきますか白兎
ゆきますか?と問いかけるような表現に、秋の夜の一抹の寂しさが感じられました。

26 月白や音なく飛行機雲伸びる
青空に白い月があって、そこに飛行機雲が長く伸びていく、同じ景色を見たことがあります。
月白の静かなたたずまいが、「音なく」という一言に生きていて素晴らしいです。


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