水族館ネット句会掲示板
[トップに戻る] [留意事項] [ワード検索] [過去ログ] [管理用]
お名前
name
E-mail
タイトル
title
コメント Comments in English and French are also welcome.
投稿キー
regist_key
(投稿時 投稿キー を入力してください)
パスワード
pass word
(記事メンテ用)

[291] 感想ですX 投稿者:おるか 投稿日:2025/01/24(Fri) 01:13  



27 初山河しずかに窓に映りけり     風林さん



音の無い、動くものもない、非常に静謐な世界。人間のいない世界のようです。この静けさは美しいと思いました。

良い句だと思います。





28 寒晴やノックの響くグラウンド    陣平さん



寒晴の空にするどいノックの音が、良く響くことでしょう。いかにも、それらしい光景です。

「いかにも」が悪いわけでは、勿論ありませんが、私は若いころから俳句は読んできていますから、かなり 、ひねた読者なんですよ。ちょっとやそっとでは驚かないんです。

 そして、去り気ない、ごく当たり前に見えることを坦々と描いて一句として成功するのは、すごく難しいことなんですよ。





4 寒晴に苦い思い出受験の日     水種さん


苦みは大人の味ですね。ただただハッピーなだけでは、本当にいい味にはなりませんでしょう。
苦い思い出がいつか、個性をニュアンス豊かにしてくれることでしょう。

 なんでもそんなものじゃありませんか?本当に美しいものには、どこか、おぞましいところがあるように。





19 書初や小五の姪が被団協         陣平さん


書初めに「核のない世界」とかお書きになったのでしょうか。たのもしいですね。

私が小五のころはどんなだったっけ、と考えると、病弱だったせいでしょうが、死後の世界とか神秘主義的なものに惹かれてましたね。美術もラファエル前派が好きだったし。そんなのと比べるとずっと前向きで素敵なお嬢様ですね。






24 雪を駆け朝刊分厚き初景色     ともこさん


この作者は、俳句をお始めになって間がないと伺いましたが、目の付け所といい、表現といい、いつも感心させられます。
、細かいことを言うと雪と初〇〇と、季語が重なるとかありますけれど、雪の中を駆けて来てくれたことが、まず嬉しいし、白い世界もお正月らしい感じがしますし、「雪」は言いたいことですものね。
どんどん作ってください。楽しみです。



[290] 感想ですW 投稿者:おるか 投稿日:2025/01/23(Thu) 01:14  


6 感謝薄く悪意も遠く寒晴る       洗濯機さん


物事に淡々と向き合っていらっしゃるのでしょう。うらやましい境地です。私なんぞは、いまだ馬鹿なことを言ったりやったりし、おもいだしては「うぎゃ」と自己嫌悪に陥ります。
寒晴という季語が,明澄雰囲気を良く表していると思いました。



11 入れ替り立ち替りして初鴉      山椒魚さん


鴉というのは、何となく嫌われ者にされがちですが、作者はよく観察してそれぞれの個性を見ていらっしゃるようですね。
作者の前に、御慶を告げるがごとく次々と現れるカラスたち。ちょっとユーモラスにも感じられます、



12 寒晴の明石海峡案内図         九鼠さん

例えば、東京湾とか津軽海峡の案内図でも行けるのではないか、と考える方もいらッしゃるかもしれませんが、私はまず、「明石海峡」の「明」という字があること、そして陽光あふれるイメージの瀬戸内海であることが、欠かせないとおもいます。
海流も難しく船舶の行き来も多いと聞く海峡ですが、晴れ渡った空の下に輝かに広がる海に親しんでいるからこその一句だと感じました。


17 初旅の胸中に父母連れ歩く      九鼠さん


存命の間は、いつかあれもしよう、そのうちに、などと思っていて、果たせなくなってしまったことはだれしもあります。

年の初め旅にもご両親のことを思っていらっしゃる。おそらく何かにつけて思いだしていらっしゃるということですね。年月がたっても、両親への懐かしさは、薄れることはないもののようです




22 寒晴と準備体操さあ仕事         水種さん


御仕事頑張っていらっしゃるんですね!

サラリーマン川柳等では、なにかと トホホ的なことが多くみられるけれど、こういうど直球に張り切って仕事しよう!という句はなかなかないものです。
たとえば「準備体操念入りに」くらいでも良いかな、とも思いましたが、それも、寒い時期は体が硬くなって怪我したりしがちだからな、と、かえって理に落ちてしまうかもしれないな、と考えなおしました。



[289] 読み初め 投稿者:山椒魚 投稿日:2025/01/21(Tue) 10:03  

感想有難うございます。書初めだけでなく読初めもあることを初めて知りました。読初めの句をいろいろよんでいたら、黒田杏子さんの句に「カフカ」があり遠い遠い人か゛少し身近に感じられました。
本年もよろしくお願いいたします。


[288] 感想ですV 投稿者:おるか 投稿日:2025/01/21(Tue) 02:11  


23 寒晴や枝切り鋏新調し       洗濯機さん

さりげない日常のよろしさ…。私などは、洗濯機さんがこういう御句をおつくりになった時点で、遥々来た道のりが思われちゃうんですよね。
ともあれ、枝切鋏を持って見上げる空の明るさは、寒晴ならではの透徹した光を湛えていたことでしょう。


25 寒晴や清張の目の日本海      山椒魚さん

松本清張という作家は、あまり読んでないんです。あまりに重厚、鬱屈した暗く粘着的な小説世界は、私のような軟弱なものには、重すぎて。

清張の目に映った日本海は、おそらく暗く底知れないものを秘めた恐ろしいものに見えたのだろうと想像されます。
しかしながら、寒晴れと取り合わせてあるので、作者は、清張の作品がただ暗いだけでなく、その中に透徹した明るさもあるのだとお考えなのでしょう。


26 初日の出安房を出でざる安房の神   織女さん


安房の国には日本に三社しかない神宮が二つもあるうえに安房一之宮が別にありますね。鹿島、香取のかみさまは古代史最強の神々ですが、なぜ、その場所に鎮座ましましてるのかがよくわからない。
ともあれ、神無月に出雲に行かない神様は出雲系のタケミナカタの神の子孫の諏訪の神の他、恵比寿様、土地を守る地守神のほか三神宮の残りの一つの伊勢神宮の神様も行かないそうですね。

神宮のかみさまは出向かないってことでしょうか。謎dすね。


うろ覚えですが、鹿島香取の神宮は海の方をにらんでいる位置にあったかと思いますから、初日の出はしっかりと御覧になっていることでしょう。




2 初鴉めきて総社の鴉かな        ともこ


「めきて」ということは初鴉ではない、ということでしょうか?
「めく」ということには、いかにもそれらしい、という意もあるようですから、そっちかな?
鴉が、いかにも初鴉らしく殊勝な顔している、のでしょうか。
面白いですね。




5 読初は溜息一つ「エチカ」置く      山椒魚さん



読み初めに、スピノザですか!  山椒魚さんらしいですね。

私なんぞ、読み初めに読みかけのミステリーの残りですよ。あまり面白くないなと思っても、ついさいごまでよまずにはいられないのがミステリーを読む危険性ですね。読了して「やっぱりつまらなかったな」と思うときのむなしさ!
さっさと切り上げる決断力が欲しい。


[287] 感想ですU 投稿者:おるか 投稿日:2025/01/19(Sun) 19:48  



15 寒晴や昨日の雨の嘘のごと     陣平さん


その通りですね。寒晴は空気が冷たいせいか、秋晴れや、他の季節の晴れの日よりも透明感があるような気が(個人的に)します。それもあって、、じめじめした雨の日とは別乾坤の如く感じられる。よくわかります。




16 夜泣きから始まる息子の初正月      水種さん

初正月なんですね。おめでとうございます!夜泣きで始まろうがめでたいことですね!

人間の脳は赤ちゃんの泣き声を緊急事態のアラームととらえてシビアに反応するのだそうですね。それが昂じると、実際の音の大きさへの反応以上にいらいらしたりしてしまう。種としての人間の反応行動です。
「泣き相撲」と言って赤ちゃんの泣き声を競わせるお祭り(?)がありますが、生物的・直接的な反応の上に、それが元気でめでたい事である、という文化的な上書きをする。じつに賢い対応だとおもいます。

大きな声で夜泣き。実にめでたい!




9 初凪のつくれし風を聞きにけり     風林さん

初凪の風を聴く。すてきですね。
ただ、「つくれし」がちょっとわかりにくかったです。
作ってくれた、という気持ちなのでしょうか。それとも(凪の風は弱いけれど、)どうにかやっと作れた風を聴いた、ということかな?文法的には「やっとつくれた」の方でしょうね。


7 寒晴やルターの手紙懇切に     おるか


これは「懇切な」に換えます。






10 初空や夢の向こうで眠りけり     風林さん


初空はゆめとつながっているのでしょうか?この曖昧模糊とした味わいは分析してもわからない世界でしょう。西行の歌を思い出しました


  うつつをもうつつとさらに覚えねば夢をも夢となにか思はむ  西行法師





13 我脳の断面見せよ多分寒晴    洗濯機さん


フフフ、すごいですね。我が脳は寒晴である!でしたら、断言はダダイスト!ですが。多分というところに、高度な おかしみがあります。
「見せよ}と言っておきながら「多分」になるところが、なんとも味わいがあります。cuteです。








[286] どうも 投稿者:おるか 投稿日:2025/01/19(Sun) 19:04  

織女様

ありがとうございます。使わせていただきました。


[285] 有り難うございます 投稿者:織女 投稿日:2025/01/19(Sun) 08:06  

おるか様
有り難うございます。
どうぞいかようにもお使いください。
光栄です。


[281] あ、そうだ 投稿者:おるか 投稿日:2025/01/18(Sat) 18:03  

織女さん

ブログに、御句

3 寒晴や仁王立ちして山の神

を引用させていただいても良いでしょうか。
白山の写真を乗せて、その下にです。



[280] どうも 投稿者:おるか 投稿日:2025/01/18(Sat) 17:51  

織女さん

私も、伊良湖崎には季節外れに行ったことがあります。俳句の会でしたが、帰りに食べたウナギの味しか思い出せません。

石の名前は土地の名にちなんだものが多いですね。

この辺りでは近くの採石場のある滝ケ原町の石が建築によく使われています。タキガハラとよんでますね。

福井県には福井ブルーと呼ばれるきれいな青石があります。笏谷石っていうんですって、。
あまり硬くなさそうで砥石になりそうなんですけど誰も使ってないってことは、何か理由があるのかしら?

「薄曇り」は名前のとおり薄い灰色の石です。


[279] 砥石 投稿者:織女 投稿日:2025/01/18(Sat) 17:34  

砥石に名前があるのですね。
しかもいい名前!
このような俳句の作り方は見習いたいです。



[1] [2] [3] [4] [5]
処理 記事No 暗証キー
- LightBoard - - ronmom.com -