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[2084] Re:[2083] 今月はお休みします 投稿者:おるか 投稿日:2023/11/15(Wed) 22:34  

> 来月は頑張ります。

ごれんらくありがとうございました。
次回を楽しみにしております。


[2083] 今月はお休みします 投稿者:KUMI 投稿日:2023/11/15(Wed) 19:12  

来月は頑張ります。


[2082] 兼題発表! 投稿者:おるか 投稿日:2023/11/02(Thu) 20:15  

早くも十一月。
なんと、今年も残りわずか!?驚いてしまいました。

さて今月の兼題は

  茶の花   神

と、いたします。御投句楽しみにしております。


[2081] 感想です。W 投稿者:おるか 投稿日:2023/10/24(Tue) 00:10  



12 酸い甘い供物の柘榴鬼子母神    KUMIさん


柘榴はオリエントを代表する果物です。以前、植物模様の伝播について考えていた時、ルネッサンスの胎動する時分のヨーロッパで、オリエントからもたらされた絹織物の豪華な植物文様がどれほど貴婦人方を魅了したか計り知れないものがあると感じました。エキゾチックな果物の柘榴模様を身に着けた十四、五世紀の肖像画が、その流行のほどを今に伝えてくれます。

柘榴を採り物・トリビュートにした鬼子母神はメソポタミアから連綿と続く大地母神の系譜につながると同時に今日、アニメで大活躍の戦闘美少女の面影もありますね。柘榴と鬼子母神は調べると酸いも甘いもあって、なかなか面白いものですね。





15 栗の毬笑ひ合ひたる柘榴かな    案山子さん


栗の毬が割れて中からツヤツヤの若い栗の実の覗くのは、かわいいでものすね。柘榴もしかり。存在感のある両者の笑いあう姿は、笑顔の裏に怖さもあって、なかなかの出会いの絶景とみました。
緑と深紅の取り合わせも迫力ある〜。


19 天辺より見ゆる対岸小鳥来る    織女さん


不思議な視点です、天の遥かから地上の光景を見下ろしている天使の視点のようです。
高所から見下ろしていると、地上からは見えにくい対岸に、小鳥の来るのがわかる。  すごいです。

渡り鳥を上から見下ろしているようです。こういうこともできるんですね。
ものを書く時、人は飛べるんだ。





22 足弱の男はるかを鳥渡る       九鼠さん


足弱といったら女性、みたいな思い込みというか既成概念をサラリと抜け出して、遥かを渡る鳥と取り合わせる。自在の境地ですね。
言語の内包している時代の価値観にとらわれなず、かといって大声に批判するでもなく、自由自在。私もこういう風に、己自身の思い込みのタガを外していけたらな、と思いました。べんきょうになります。








[2080] 感想です。V 投稿者:おるか 投稿日:2023/10/23(Mon) 02:20  



10 鳥渡る渡るべき国あらむことを      洗濯機さん


そのとおりですね。本能に導かれて渡っていった先に、これまでと同じ自然が待っていてくれるかどうか、全く見通せない昨今になってしまいました。

ロシアから日本に渡ってくる鳥も多いですし、自然の豊かなウクライナは鳥類もたくさん越冬したり立ち寄ったりしていたようですし。仮に今すぐ戦闘が終わったとしても、地雷の撤去など後始末にはかなりの時間が必要になるでしょうし。
思えば暗澹とした気分になります。



11 渡り鳥向き確かめる小刻みさ    洗濯機さん


なるほど、そうなのでしょうね。長い距離を飛ぶのですから、少しの角度のずれが、後々大きな違いにもなるのでしょう。跳びながら、常に目的地への向きを確かめているのでしょう。なるほどなるほど。



17 大木曽の上大空を雁渡る       案山子さん


大木曽って、名古屋ですか?都会の空を渡る雁の光景?
 
確かに都会の喧騒の中で空高く鳥の渡るのを見かけたりすると、山野の自然のなかでよりも、印象の強いものがあります。より遥かな感じがします。





1 羽ばたきは軽いか否か渡り鳥   水種さん


どう感じているのでしょうねー!渡り鳥にとっては、自然に、ある日「さあ、行こうか」って感じがするのかもしれませんし
、毎年のことですから、まったく普通なことなのかもしれません。

 でも、やっぱり大変そうな気もしますし。ついた先がそれまで通りかどうかさえ分からないのですから不安にならないわけもないでしょうし。

気持ちも軽く羽ばたいているのか、おっくうだなと思いつつ飛んでいるのか。どっちなんんでしょうねー。




2 燃え尽きし山野なれども鳥渡る   KUMIさん


「国破れて山河在り」とは言いますが、昨今の兵器の破壊力は杜甫の時代からは想像もできないもの凄さでしょうからね。

それに戦火ばかりでなく山火事の規模も大きくなっていますし。
渡り鳥ばかりでなく定住している生き物たちも大変です。すべて人間のなせることですものね。自然を破壊し、その上自然破壊の最たるものである戦争まえつぎからつぎにひきおこして。本当に、人間でいるのがつらい今日この頃です。





5 渡り鳥空駆け抜けるワンチーム    水種さん



渡り鳥たちには、先頭を行くリーダーがいるのですってね。信頼できるリーダーの下、声を掛け合って嵐を乗り越えるのでしょうか。ワンチームになってるんでしょう。

ところで、ペンギンは集団で行動して見えますが、リーダーというか、ボスはいないんですってね。大勢で何となくワイワイやってるらしい。それでどうにかやっていけるのもすごい。


[2079] 感想です。U 投稿者:おるか 投稿日:2023/10/22(Sun) 00:14  



6 柘榴口を開く真実を語るべく     九鼠さん


柘榴の真実って、どんなものなのでしょうね。小さな粒粒の実がそれぞれの真実を語り始めて収拾がつかなくなりそうな気がします。
それでも、他のさまざまな果物より、何かそれこそ真実味のあることを語りそうなのも柘榴ですね。柘榴って独特の存在感が、あるのだな、と思わせてくれる一句でした。




13 一語消し一語を生かし柘榴の実    真里子さん


一語一語吟味して、推敲なさっていらっしゃる。真摯な姿勢に感銘を受けます。こういう風に、しっかりと言葉に向き合っていかなければ、と思いはするのですが、いつも時間が迫って大慌てで作ってしまう自分が恥ずかしいです。






16 泣いている俺見て笑う大柘榴    水種さん


面白い感覚ですね。、大柘榴がきいてます。大柘榴になら笑われても腹も立ちませんし、むしろ、元気が出てくるような気がします。非常に斬新で、同時にアニミズム的でもある。大胆な構図の句で、面白いと思いました。






21 しきしまに藤井八冠鳥渡る    案山子さん


私は将棋は知りませんが、八冠は史上初、歴史的な出来事だそうですね。すごい人がいらっしゃるものです。
この豊芦原瑞穂の国、敷島の大和の国に若い才能の生まれ出たことを、ことほぐ一句ですね。






4 ミサイルの飛ぶ空鳥の渡る空     KUMIさん


悠久の自然の理の中に身を置いて、遥かに渡る鳥たち。それに比べて人間のしていることと言ったら愚かしい事ばかりです。全く嘆かわしいというか、いやになります。それにしても独裁者ってみんな頭がおかしくなってしまうものなんですかね。





9 激昂と離るる齢鳥渡る       真里子さん



激昂、ってしたことないな。真っ赤になって怒ってる人を見ると、こういう人もいるんだなと感心してしまいます。そんな考えが顔に出るらしくて、他人事みたいな顔してるとかなんとかますます怒らせたりするみたいで…。

だから、怒る人、嫌いじゃないですよ。なんていうと「怒ってるんじゃない。腹を立てているんだ!」とかおっしゃるんですよね。ハハハ


[2078] 感想です。 投稿者:おるか 投稿日:2023/10/20(Fri) 23:51  



8 鳥渡る人の影には人の声        洗濯機


不思議な句です。影というものの不思議を思わせます。
 影を売ってしまったり、影が逃げ出してしまったりする物語などは、いろいろありますが、どれも影を失うことが人生を失うことになってしまう。破局を迎えることになりますね。
影というものは、物理的な現象ではありますが、己自身と切り離せない何者かであり、どこかそのまま異界へと滑り込んでいきそうな不可思議さがあります。

 声もまた、まったく現実のものでありながら、ふと空耳に聞こえたりする,あやうさも秘めています。
自分の影を見つめて、影が話しかけてくるような幻想を持つのは、ちょっと怖いですね。

しかし、作者は淡々と、淡い影と、遥かから届いてくる幽かな声をきいている。人に影があり、各々の声があるという当たり前なことの不思議。
そのうえ、やや寒くなってくるこの季節の透明な日の光や空気感も感じられます。

視線を高く転じた鳥渡るの季語も詩的にひびきます。




3 呟きのひとつを詩に柘榴の実    真里子さん


この句にあるように、こぼれたつぶやきの一つひとつを吟味して、そして詩にして行けたら、と思います。
なかなかそうは、行きませんけどね。

柘榴の実の小さな一粒一粒の食感が妙にリアルにせまってきます。きっとこれから柘榴を食べるたびにこの句を思い出すことでしょう。




18 源平の海たひらかに鳥渡る     九鼠さん


源平の合戦のあった海、栄華を極めた一族が悲劇的に滅んでしまった海も今日は平らかに凪いでいる。諸行無常ですね。

時を経ても、結局相も変わらず、平和を求めながら戦ってばかりいる。そんな人間の思想と欲望の上を、今年も鳥たちは遥かに渡ってゆく。



20 学校の裏の柘榴のなりすぎて    織女さん


フフ、面白い!柘榴がそんなになっている光景って、みたことがありませんが、迫力ありそうですね。

小学校かな。子供たちの元気な声が響く校舎の裏で、柘榴の実も大きな口を開けておしゃべりしているんでしょうか。
実景の強みを感じる面白さです。





24 城山の裾の広さよ鳥渡る      織女さん


お城そのものはもうなくなってしまったのでしょう。かつて城のあったはずの開けた山頂部分から、ゆったりと広がる山すそ。荒涼とした広大な風景の上を遥かに渡る鳥の群れ。秋の風景です。



[2077] 感想 投稿者:KUMI 投稿日:2023/10/17(Tue) 11:03  

◎18 源平の海たひらかに鳥渡る
平らか、というだけで今は昔となった戦のありさまが海上へ蘇ります。戦があろうとなかろうと、渡り鳥は目的を果たすべく必死で。

〇3 呟きのひとつを詩に柘榴の実
柘榴の実の一粒一粒が詩ことばとなって踊り出るような。

〇6 柘榴口を開く真実を語るべく
私は真理子さんとは異なり、「柘榴は熟れて口を開ける」と季語としての柘榴では、とストレートに解釈。だんまりを決めるつもりが、やっぱり言わなくては・・という心境を柘榴の開くさまに託していて惹かれました。柘榴って、やはり人間っぽい果物。

〇10 鳥渡る渡るべき国あらむことを
戦争・洪水・山火事、地球が壊れていく様子は、渡り鳥がいちばんよく知っているのでは・・と、今回の題をいただいて考えました。私の表現できなかったことばで、句にされていて共感です。

〇21 しきしまに藤井八冠鳥渡る
将棋はさっぱち解りませんが・・若者の快挙。しきしま、という表現の似合う青年ですね。


[2076] どうも 投稿者:おるか 投稿日:2023/10/16(Mon) 23:03  

めっきり秋らしくなりました。

今回も、いい句だなーと感心する句がありました。

皆様の御感想も楽しく拝読しております。ご感想、おまちしております。


[2075] 結果発表! 投稿者:おるか 投稿日:2023/10/16(Mon) 22:57  


水族館句会十月

   兼題  鳥渡る  柘榴

◎◎〇8 鳥渡る人の影には人の声        洗濯機
◎〇〇〇〇3 呟きのひとつを詩に柘榴の実 真里子
◎〇〇〇〇18 源平の海たひらかに鳥渡る 九鼠
◎〇〇〇20 学校の裏の柘榴のなりすぎて 織女
◎〇〇23 柘榴割る部屋の四隅に闇の立ち オルカ
◎14 鳥渡るギターを売って本買って     おるか
◎24 城山の裾の広さよ鳥渡る      織女


〇〇〇6 柘榴口を開く真実を語るべく     九鼠
〇〇〇7 天金にかける羽箒鳥渡る        オルカ
〇〇13 一語消し一語を生かし柘榴の実    真里子
〇〇16 泣いている俺見て笑う大柘榴    水種
〇〇21 しきしまに藤井八冠鳥渡る    案山子
〇4 ミサイルの飛ぶ空鳥の渡る空     KUMI
〇9 激昂と離るる齢鳥渡る       真里子
〇10 鳥渡る渡るべき国あらむことを    洗濯機
〇11 渡り鳥向き確かめる小刻みさ    洗濯機
〇17 大木曽の上大空を雁渡る       案山子
1 羽ばたきは軽いか否か渡り鳥   水種
2 燃え尽きし山野なれども鳥渡る   KUMI
5 渡り鳥空駆け抜けるワンチーム    水種
12 酸い甘い供物の柘榴鬼子母神    KUMI
15 栗の毬笑ひ合ひたる柘榴かな    案山子
19 天辺より見ゆる対岸小鳥来る    織女
22 足弱の男はるかを鳥渡る       九鼠


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