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[2064] 兼題発表! 投稿者:おるか 投稿日:2023/10/06(Fri) 01:02  

十月の兼題は


渡り鳥 鳥渡るなどでも 

そして  柘榴


にいたします。秋も深まる時節。御投句楽しみにしております。


[2063] 感想ですV 投稿者:おるか 投稿日:2023/09/27(Wed) 02:52  



15 日焼けした長瓜ゆれる家路かな       水種さん


長瓜とは糸瓜のことかと思っていましたら、いろいろな瓜をさしてそう呼んでいるみたいですね。小さめの冬瓜のようなものやズッキーニみたいなのやら。


 私は糸瓜みたいなものを想像しました。確かに、植物も日焼けします。葉などは強い紫外線で変色したりしますが、瓜の皮も日焼けしますね。まずそこに気づかれたのがすごい。

 素早く収穫されてしまわない、ほったらかしになっている瓜が、道の辺に揺れている。夏休みの絵日記に描きたいような光景です。

 そんな、のどかな道をたどって帰り着くお家はきっと懐かしく和やかなお家でしょうね。実によい句だとおもいました。





17 この径や愛犬偲ぶ露払い         案山子さん

私は犬を飼ったことがないのですけれど、犬の散歩をさせている方を見かけるたびにうらやましかったものです。一緒に外出できるって楽しいだろうな、とおもいました。

その分、いなくなってしまったら、道を歩くのがつらくなってしまうことでしょうけど。
お気に入りの散歩コースをたどるとき、さまざまの思い出が去来するのでしょう。かけがえのない思い出ですね。




21 いつ頃か長編好む夜長かな     案山子さん


先日、知人から、「今日、ついに『失われた時を求めて』を読了した!」と電話がありました。長編を読むことは、その本と共に過ごした時間が、生活の中に織り込まれて、特別の思い出になりますね。
秋の夜長にじっくりと長編を読む。人生の楽しみの一つです。




22 犯人の見えぬドラマや夜の長き      KUMIさん


秋の夜にドラマ、これもまた楽しいですね。小説と違って、俳優の存在がありますから、最後まで犯人が分からないとなると、名優ぞろいだったのでしょうね。
作者はやや夜の長さを持て余している風でもありますから、展開がゆっくりだったのかな。





11 お別れは露乾くまで朝のキス      洗濯機さん


露が乾くまで!な、長い!  今生の別れ、というわけでもないみたいですけど。ま、どうぞ、御気のすむまで。





19 露の夜の親の機嫌を見にきたり      織女さん


露の夜は王朝の和歌の時代からたくさんの詩歌にうたわれてきましたが、こういう露の夜もあるのですね。
露の世の、とある露の夜。人の世の懐かしさと哀しさが揺れる。



[2062] 感想ですU 投稿者:おるか 投稿日:2023/09/26(Tue) 01:32  



16 声少し漏るるものあり露の世に    真里子さん


押し殺そうとして、こらえきれずに漏れてしまった声は、嗚咽でしょうか、それとも歔欷、それとも…。

 露の世という季語が、最高に生きている。
G・バシュラールがあまりにも使い続けられてしまった言葉または表現を、今一度甦らせるには、大詩人が必要になってしまった、と書いていましたが、まさにそんな感じ。露の世、という平安時代から月まわされてきた表現が再びいきています。






3 窓の露去年の落書き浮かび出る      水種さん


 これは発見です。素晴らしいですね。

 くもった窓ガラスに、指でいたずら書きしたりしますね。露湿りに去年のそれがうっすらとうかびあがる。たわいもない落書きかもしれませんが、去年とは言え二度と帰り来ない時の流れを感じさせて一抹の哀歓あり。
新鮮な一句でした。






6 露草へかがみぬ涙見せぬやう      KUMIさん


涙を隠すのは、相手に心配かけないようにという優雅な思いやりでもあり、自身の弱さを見せて、いらぬ同情など買いたくないという、気位の高さでもあるでしょう。
つゆ草の花の青が作者の心情の、孤高とまではいわないけれど、己を律する気高さを象徴しているかのようです。






8 野の仏螺髪の露や裳裾まで       洗濯機さん


頭から足元まで、しとどに露に濡れた野の仏。石仏(多分素朴な)と露の取り合わせも秋らしくしっとりしています。

螺髪は凸凹しているので、そこに露が宿っているのでしょうか。面白い発見です。個人的な好みですが、私だったら螺髪の露だけにフォーカスしたいかな、とおもいましたが、それが裳裾までツーッと伝い落ちた瞬間を捕まえたのでしょうか。確かにそれも捨てがたい…。






13 米寿なぞ長寿と言はぬ敬老日       KUMIさん


そうなんですね。アハハ。元気が良くていらっしゃること。ステキです。
お隣の御ばーちゃんも、もう九十を超えてとてもお元気でいらっしゃいます。百歳のおめでとう会の時に英語でスピーチなどいかがですか、私が原稿考えますよ、と申し上げているんですが、恥ずかしがってらっしゃるみたいです。






4 九月かな汽笛を長くながく曳き       九鼠さん


たしかに九月の汽笛は長く曳かれて哀愁があるような気がします。

もう、こうなると作者にとっては、すべてが俳句になるような、自在の境地って感じですね。





7 葉の露が弾け飛んだり通学路       水種さん


いかにも子供たちが元気に走ったり声を出したりしている通学路の露って感じです。

「葉の露が」の「が」が気になるかなと思いましたが、それも子供の風景らしい、とも思えてきました。

『露』という季語は文字通りウェットな印象が強く、そんな感じの句が多い中、こんないきいきした、はじけ飛ぶ露の句というのが新鮮でした。






12 弦楽器の弓のそろひて露けかり       織女さん


どんな曲でしょうね。マーラーかな。ぴったりと調子を合わせた演奏にその場の空気全体が、何かこみあげてくるものがあるかのように感じられるのでしょう




[2061] 感想です 投稿者:おるか 投稿日:2023/09/25(Mon) 01:25  



24 露ばさと落して一羽飛び去りぬ  九鼠sさん


「ばさと」という音で有名な句に

花影ばさと踏むべくありぬ岨の月 原石鼎

が、あります。石鼎の句は、月の落とした影のあり様ですから、音というのではないかもしれませんね。作者の心情の影の深さ の表現なのでしょう。

露も普通はかそけきもので、「ばさ」と落ちたというからには、かなりの量が落ちたのでしょうね。飛び去った一羽は何者だったのでしょう。姿が見えない・正体がわからないからこそ、想像力を刺激する。
いづくへかと、去ってしまった何者かの落とした露だけが、心に留まります。




20 余韻沈黙長月の駅ピアノ      九鼠さん


弾き終えて、その余韻に包まれてしばらく沈黙が続く。よほどの名演奏だったのでしょう。初秋のひやりとした空気感と、人気のない駅舎の夜の光景が、心に残ります。




10 葉の上を転がるひかり露結ぶ    案山子さん


そのとおり、物質とは光の塊なんですね。葉の上を転がって転がって光は凝結して露となる。素晴らしく美しい一句ですね。感動しました。




2 ラガー等に長月の風露けしや     織女さん


まさにワールドカップ真っ最中ですものね。多少の雨や風などものともしないラガーマンたち。とはいえ長月・九月の風は、過酷な勝負の世界に邁進するもの達の汗や涙を知り顔に、そっと涼しく吹くのでしょうね。




9 朝露や藺草表を仕舞ひけり     洗濯機さん


本物の日本藺草の畳表は、すっかり高級品になってしまった昨今です。昔ながらの畳屋さんの光景かもしれませんが、おそらく、イグサの香りや感触を楽しむ藺草マットのようなものを縁側等に出してあったのを仕舞う、ということかな、と思いました。朝露の置くころともなれば、自然使うことも減ってしまうことになる。何気ない日常の非常に淡い情緒をとらえることのできるのは、俳句ならでは、と、思います。




14 柿日和腕捲りして町長は         真里子さん


柿日和って私は使ったことがありませんが、良い言葉ですね。青空に照り映える柿の実明るい光景。まさに日本の秋。

腕まくりして率先して何でもやろうという気概に充ちた町長さんもほほえましい。赤ら顔でつやつやしたお顔でいらっしゃるのでしょうね、きっと。




18 長々とフィヨルド覗く秋日和     おるか


バルザックに、「セラフィータ」というちょっと毛色の変わった作品がありますが、その人セラフィータが、目のくらむような断崖から平然と深淵を見下ろしているシーンがあります。
 ああ普通の人間ではないのだな、と読者が感じ取る場面ですが、私が映画監督だったら、セラフィータを理想の女性と信じている男の子が、その姿を眺めて、ニーチェの「君が深淵を見つめる時、深淵も君を見つめているのだ」という言葉をつぶやかせる演出をしたいところです。




5 ゴム長と野良着の干され鰯雲    真里子さん


何とも言えず良い取り合わせです。秋の空に浮かぶ鰯雲がこれほど健全なものにみえるとりあわせもないでしょう。




[2060] どうも 投稿者:おるか 投稿日:2023/09/25(Mon) 00:05  

夏バテなのかちょっと不調で、感想を書くのが遅くなってしまいました。

ようやく涼しくなってきましたし、もう大丈夫です。感想まいります!


[2059] どうも 投稿者:おるか 投稿日:2023/09/20(Wed) 22:57  

何度集計しても結果が同じなので、どうしたのかな、と思いましたら、一点句に〇をつけ忘れていたんですね。

どうも失礼いたしました。申し訳ありません


[2058] 結果発表! 投稿者:おるか 投稿日:2023/09/20(Wed) 22:55  


水族館句会九月

兼題 露  長


◎◎〇〇24 露ばさと落して一羽飛び去りぬ  九鼠
◎〇〇〇〇20 余韻沈黙長月の駅ピアノ      九鼠
◎〇〇10 葉の上を転がるひかり露結ぶ  案山子
◎〇2 ラガー等に長月の風露けしや     織女
◎9 朝露や藺草表を仕舞ひけり     洗濯機
◎14 柿日和腕捲りして町長は         真里子
◎18 長々とフィヨルド覗く秋日和     おるか
〇〇〇〇5 ゴム長と野良着の干され鰯雲    真里子
〇〇〇〇16 声少し漏るるものあり露の世に   真里子
〇〇3 窓の露去年の落書き浮かび出る      水種
〇〇6 露草へかがみぬ涙見せぬやう      KUMI
〇〇8 野の仏螺髪の露や裳裾まで       洗濯機
〇〇13 米寿なぞ長寿と言はぬ敬老日       KUMI
〇4 九月かな汽笛を長くながく曳き       九鼠
〇7 葉の露が弾け飛んだり通学路       水種
〇12 弦楽器の弓のそろひて露けかり       織女
〇15 日焼けした長瓜ゆれる家路かな       水種
〇17 この径や愛犬偲ぶ露払い         案山子
〇21 いつ頃か長編好む夜長かな     案山子
〇22 犯人の見えぬドラマや夜の長き      KUMI
1 露の底己が影と見ゆるもの      おるか
11 お別れは露乾くまで朝のキス      洗濯機
19 露の夜の親の機嫌を見にきたり      織女
23 金剛の露に摘む草香に立ちぬ      おるか



[2057] えっ! 投稿者:おるか 投稿日:2023/09/20(Wed) 11:57  

案山子さん

それは申し訳ありませんでした。
失礼いたしました。
二時から用事があって出かけますので、戻ってから集計しなおさせていただきたく存じます。
恐れ入りますが、今しばらくお待ちくださいますようお願い申し上げます。


[2056] もう一度ご集計ください 投稿者:案山子 投稿日:2023/09/19(Tue) 15:55  

 私の選句した大切な一票がありません。御免なさいませ。


[2055] どうも 投稿者:おるか 投稿日:2023/09/17(Sun) 22:04  

一日遅れましたが、御選句ありがとうございました。

面白い句ありますね!

感想、すぐにも書きたいところですが、炎熱の中を歩いて半分干物になりましたので、少し水分を補給しようと思います。


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