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[240] どうも 投稿者:おるか 投稿日:2024/12/24(Tue) 11:22  

ともこさん

「先生」呼びやめてくださいってば。

拙句「悪人の手跡宜しき夜寒かな」の悪人ですが、その時、頭に有ったのは「董其昌」です。
 
 中国「明時代の文人で、彼の所論や画論(気韻生動など自由な南画を称揚する、現代にまで残ってる考えかたですね)は当時大変な影響がありました。
書は真面目で気品が感じられ、自由奔放に憧れながらも正攻法がぬけない誠実な人物そのものに感じられます。

ところが!その実おそろしく党派的で金の亡者(自分の書を書生さんたちに複製させてもうける等々)治めている地域では苛斂誅求で何度も焼き討ちに合うという悪代官ぶり!!

「署は人なり」なんてのは全くの嘘っぱちだなと思わせてくれます。

まぁ、そこまでゆかずとも、だれのこころにも善も悪も眠っている。
今日はクリスマスイブですね。私も、飢えて死ぬ子供のいるこの地上で、ケーキを買います。
ピラトのように手を洗って。


[239] 子狐 投稿者:ともこ 投稿日:2024/12/23(Mon) 19:15  

6 子狐も村人も容れ山眠る   九鼠さん

野生の狐や狸は見たことないのですが、鹿は何度か遭遇しました。
山間の田畑では猪の被害がひどくて、電気柵が張り巡らされています。
おるか先生の、「悪人の手跡宜しき夜寒かな」の悪人を、ずっとドロボーだと思っていたのですが、
猪とか熊とか猿とか、里山に住む動物なのかなと思いました。




[238] 感想です 投稿者:おるか 投稿日:2024/12/23(Mon) 04:04  




13 山眠るけさのカフェ・オ・レ甘く濃く   ともこさん


私はコーヒーにそんなに詳しくないのですけど、フィリップ・マーローが飲んでる珈琲はどういうものか探索したことがありまして、それ以来、朝、コーヒー飲みます。
寒くなってくると、コーヒー、ちょっと甘くしたくなりますね。
見慣れた懐かしい山の姿を眺めながら、お気に入りのコーヒーを味わう。いい時間ですね。




15 三叉路も五叉路も多く山眠る      洗濯機さん





五叉路は、なかなか無いように思いますが、山道ってことなのでしょうか?でも、こちらの山道はそんなに分かれてる印象はないですけど。
最近の道路は立体交差にするかロータリーにするか、集中は避けるみたいですから、きっと昔ながらの街道の交差するところなのでしょうか。

八衢は、語源に天界の道の意があったとか、どこかで聞いたような気もしますが、天界に道を作る必要があるのかどうか、疑問ですね

ともあれ、句意としては、眠る山の一見、滑らかに見える山懐に、じつは複雑に入り乱れた道筋があるということでしょうか。悠揚迫らぬと見えて、実は深い葛藤を抱えている、そういうことは、ありますね。







3 振り向けば今年の思い出眠る山      水種さん


これは、ちょっとわかりにくかったんです。もし、「眠る山」でなくて「山眠る」のままでしたら、「思い出」で切れて下五の季語「山眠る」は取り合わせなのだな、と思うでしょう。しかしわざわざ「眠る山」にしているからには、その山に特別な今年の思い出があったのだ、と考えてしまいます。作者には当然わかっていることでも読者は、はっきりつかめないこともあります。

もし、今年の特別な思い出あるのだったらそれを書いた方が具体的でインパクトが出ると思いますし。例えばごく当たり前に、今年その山に登ったのでしたら

ふりむけば今年登りし山眠る   とか




9 夜も更けて寝言が多い眠る山      水種さん


フフ、面白いです。発想と言いますか、着眼点と言いますか、それは温かみがあってとてもいいとおもいました。あとは、表現ですね。世界中を飛び回ってとてもお忙しいとうかがっておりますので、なかなかお時間がないのだろうとは思いますが、俳句は短い言葉で効果的に表現する練習にもなりますから、せっかくの着眼を効果的に生かす工夫をもうちょっとしていただけたら、な、とおもいます。
作者の意図を組んでるかどうかわかりませんが、この素材なら、たとえば

眠る山ぽろと寝言をこぼしけり。  カワイイ眠る山。




16 子狐も村人も容れ山眠る      九鼠さん


日本昔話の世界みたいな、懐かしさですね。山懐の温かさそして包容力。  でも熊もヘビもいるのよね。昨夜は家の周りでちょっと熊っぽい落としてましたんですよ。



[237] そうですね 投稿者:おるか 投稿日:2024/12/23(Mon) 02:37  

山椒魚さん

ごく小さな,瑣末にも見えることの中に、顕現する大いなるものを捉えることが出来る。俳句ってそんなこともできるとおもいます。

面白いものですよね。


[236] 山眠る 投稿者:山椒魚 投稿日:2024/12/22(Sun) 11:21  

自然の只中にいる気分です。俳句っていいなー。


[235] 感想ですV 投稿者:おるか 投稿日:2024/12/22(Sun) 03:09  


8 大滝に神の意はあり眠る山       織女さん


那智の滝や華厳の滝など、滝そのものが神であるという捉え方は、日本人の心の底に根強く残っている気がします。
冬の枯色の景色の中で一筋に白い滝の神意とは、何事なのでしょう。

「山眠る」という季語には、そんなアニミズム的な感性を刺激する何かがあるようですね。




11 つゝんでゐてつゝまれてゐて山眠る   洗濯機さん


ここまでくると、もはやアニミズムの世界も越えて、”神の愛”への気づき、というか…。
自分が、包んで、いつくしんでいると思っていたものに、実は包まれていたのだった。大きな気づきです。




12 懐に幾そたましひ山眠る          山椒魚さん


静かに眠るおだやかな姿の山の懐に、いくつの魂が抱かれていることだろうか。

どれほどの命を抱いて眠っているのか。全くその通りです。眠る山が、寝釈迦に見えてきますね。



[234] 感想ですU 投稿者:おるか 投稿日:2024/12/20(Fri) 00:57  


6 沿線の灯が継ぐ冬の旅         山椒魚さん

夜の旅は確かにその通り、車窓を過ぎてゆく灯によってつながってゆくものですね。闇の中なお旅の続く心もとなさをつなぎとめてくれる灯。共感しました。




10 風荒ぶ日はがうがうと山眠る     九鼠さん


「がうがう」がいいですね。荒々しく、生き物っぽい気配が漂っています。
轟音の中に睡る山。春になったらきっとすごい生命力で芽吹くことでしょうね。




5 御灯に紙漉く音のするどさよ      ともこさん


冬の間に漉く紙は特にいいのだそうですね。そうでなくとも真っ白に漉きあがった紙は神々しいものに見えます。
寒さの中でひたすらお仕事をなさる真摯さと矜持が、暗くなっても続く音の鋭さに漂っているようです。
寒漉きの紙を買いにいきたくなりました。



21 冬の虹始点は隣で眠る山           水種さん


虹の根元の山に隣り合ってお休みになっていらっしゃるんですね。素敵ですね、 山なのか人なのか、混然とした中に虹が経つ。おおらかな肯定感がうつくしいとおもいました。




2 写譜をする山眠る窓一つあり      おるか


弾いてみたいと思う楽譜を簡単にダウンロードできる昨今ですが、私などには、画面が小さくて読めないので、拡大しては、手書きで五線紙にかきうつしているんです。めんどうでもありますが、それなりに気づくこともあって、悪くない時間だな、と思っています。


[233] デカンショ 投稿者:山椒魚 投稿日:2024/12/19(Thu) 13:37  

いつも感想ありがとうございます。
デカンショがデカルト、カント、ショーペンハウエルだと兄から聞いたのは10歳のころです。急に利巧になったような勘違いをしていました。この句会に入れていただき自分の無知に恥じ入るばかりです。カントは完全にスルー。ハイデッガーも挫折です。それでも子供の時に聞いたデカンショ節は私の根のように子守唄になっています。なんといってもどの替え歌も半年は寝て暮らせるからです。
来年もよろしくお願いいたします。


[232] 選句です 投稿者:おるか 投稿日:2024/12/19(Thu) 02:14  



7 一灯にシュトレン厚き寒暮かな      ともこさん

いかにもアドヴェントの気分ですね。
長く暗い冬の夜、沈みがちな気持ちを慰めてくれるのは、ほんのささやかなことだったりします。昔ながらの味のシュトレンが、ちょっと厚めに切ってあって嬉しいとか。

いつものテーブルにキャンドル置いてみたりとかしたくなります。



18 裳裾かさね背山妹山眠りをり   九鼠さん

仲良く眠る,背山と妹山。山裾の重なりがまさに裳裾を重ねあわすごとし。巧みな表現ですね。眺める視線に温かみがあります。
アニミズム的なとらえかたに古語のゆかしさがひとしお  おおらかさを醸していますね!




1 レノン忌の長き電話に灯の入る      織女さん


ああ、そうでした。ジョン・レノンの訃報を聞いた時は驚きました。それなのに、レノン忌の句を作ったことはありませんでした。うう、今度挑戦しよう。

作者は、御友人と、かつての日の思い出などを話していらっしゃったのでしょうか。話しているうちに気がつけば暗くなっていた。「電話に灯の入る」という表現もしなやかで、上手い。

織女さんの日本語のたくみさにはいつも瞠目させられます。




4 昼だけの峠の蕎麦屋山眠る      洗濯機さん



 印象鮮明。ややさびれた感じのお店とその周りに広がる山並みが目に見えるようです。太宰治の「富嶽百景」を何故か思い出しました。こういう何気ない風景を切り取っただけのようでいながら、さまざまなことをおもわせることができるというのは、俳句ならでは、でしょうね。




19 骨笛や大山永遠に眠らせよ     おるか


チベットです。行ったことはないのですが、ユーチューブで見ました。御坊様たちが大峡谷に向かって骨笛を吹く光景。そうとう肺活量がいりそうですね。

チベット密教を今に伝えていらっしゃる姿は凄いなーと思います。それによってまもられているなにかが、きっとあるのだろうとおもいます。集合的無意識…とか?




20 デカンショは吾が子守唄山眠る      山椒魚さん


 デカルト・カント・ショーペンハウウェルですか。ううう、グーの音も出ない、ドイツ観念論。
山椒魚さんは、実際、子守歌になさってらしたんでしょうね。ハイデッガー通読、かんりょうなさいましたか?

眠る山山をしりめに今日も読書にいそしんでいらっしゃることでしょうね。恐れ入りました。


[231] どうも 投稿者:おるか 投稿日:2024/12/19(Thu) 01:11  

ともこさん

ご感想ありがとうございます。日本語は美しいと感じることが出来るのは、俳句に限らないのでしょうけれど、実作してこそしみじみ感じられるものでしょうね。

それから、「先生」は面映ゆすぎます。
「俳句は、かくあるべきだ」みたいなことを、お教えできるとも思っておりませんし。

まぁ、多少長い事俳句を作ってまいりましたから、俳句について何かと考えてきましたけれど。

結局は各個人がそれぞれに俳句と向き合って、自分自身の俳句というものを見出してゆく、のじゃないかな、とおもっております。

その過程で疑問をお尋ねくださるのは、こちらにとっても刺激になって嬉しいですが、返答はあくまで個人的な見解にすぎないと思っていますnので、参考にするにしろ反対するにしろご自由かと存じます。

なんていいながら毎回好き勝手な感想を書いておりますが、反対意見もどうぞ書いてくださいね。


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