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[2223] 感想ですV 投稿者:おるか 投稿日:2024/03/23(Sat) 01:57  



27魚屋のうろこを飛ばす雛の日       織女さん


威勢よく鱗をとばして捌いている魚屋さん と 雛の日。意外な取り合わせですが、実際の光景ならではの、いきいきした臨場感にあふれています。
舞い飛ぶ鱗がようやく暖かくなった春の日を映してキラキラと輝く。春が来た、と感じられる一こまです。



13マトリョーシカショールの赤と春の雪    山椒魚さん


ショールが冬の季語とはいえ、マトリョーシカのショールですから、一年中人形の肩にありますしね。この場合は、それほど季語としてのいんしょうは強くないようにかんじます。どうしても気になるようならサラファンにするとか?


マトリョーシカサラファンの赤春の雪  とか。



北陸など豪雪地域以外では「春の雪」は、儚いものって感じですから、サラファンの方が軽やかかもしれませんね。

霏霏と降っていてもそれほど長くは保たない春の雪。ロシア語の赤はただの色名ではなく、美しい という意味もあると聞いたことがあります。寒い国ならではの 語感でしょうね。




17「ミルク飲み人形」眠り春埃         真里子さん


ミルク飲みの人形と春埃の取り合わせ。意外なようで、実にうまく合っていると思いました。こういう感性はさすがです。春のけだるい午後の時のとまったようなひとときの、その静けさ。古い人形はもう長いこと眠り続けているのでしょう、春埃がキラキラとさびしい。




31さようならスクールライフ鳥ぐもり  水種さん


空を見上げて、「鳥曇の空だな」と思う卒業生さんは国文科の方でしょうねー。
ふつうにははあまりつかわれませんが、漂泊の旅へのいざないのような感じもするし、もの哀れさもあるし、好きな季語の一つです。





2 園庭の春のにほひの指人形     露花さん


庭園と園庭の違いは、習慣的な用語上の違い、たとえば回遊式庭園等は夢窓国師の園庭とはいいません。あとは学校の庭を校庭というように幼稚園や保育園の庭を園庭といいならわしています。それなら公園や、動物園の中の広場 などはどうか、というとこれは園庭とはいわないみたい。有名な〇〇園、たとえば懐古園の庭を懐古園園庭、とよぶのは可能な気がするけど、聞いたことはありません。なかなか難しい。
日本語として可能と感じられるにもかかわらず、今まで使われていない用語法を模索するというのは、凄い試みですね。

おそらくこの句は幼稚園か保育園の園庭なのでしょう。しかしそうだとすると「だから玩具がおき忘れられているのだな」とわかりやすくなってしまいますね。
読者が「なるほど、それは春の匂いだろう」と納得できる場所とか、取り合わせを探してみるのも面白いかもしれません。俳句は創作ですから、現実に目撃しなければならないというわけではないでしょうから。








[2222] 水色の小鈴 投稿者:露花 投稿日:2024/03/22(Fri) 23:49  

洗濯機さん、おるかさん
感想ありがとうございます。

お二人とも鈴の水色と曇空の灰色の色調をイメージしていただけたようで、ありがとうございます。
実は、この句は坪内稔典さんの「たんぽぽのぽぽのあたりが火事ですよ」のような、各々のイメージでどうとでも捉えられるように作りました(正解はありません)
鳥曇という季語は哀愁も祈りも日常も含む面白い季語だと思いまして。
簡単なイメージは、水色=水鳥や湖、鈴=鳥風、などでしょうか。
おるかさんの「鈴を手にして舞う巫女の姿」は何て素敵なんだ!と思いました。


[2221] 感想ですU 投稿者:おるか 投稿日:2024/03/22(Fri) 22:08  



水色の小鈴のゆらと鳥曇          露花さん

鈴とは何か、などと考えだすと、また大根おろしを神降ろしの一種と思い込んだような、わけのわからない方へ突っ走っていってしまいそうなので、その辺のことは考えないことにして、

 この句の眼目はそれが「水色」であるということでしょうね。鳥曇の空も灰色の中にやや蒼味を帯びた印象を(個人的な感じかたではありますが)うけます。
そんな淡い青の諧調のなかに揺らめいた鈴。きれいなイメージです。
しかし、あまりに茫漠としていて、薄青の世界に哀感を読み取るべきなのか、それとも楽という字が鈴を手にして舞う巫女の姿であるように、嘉すべきこと考えているのか、つかみにくいきがしました。




32 旧道を逸れて花屋へ鳥曇         真里子さん



旧道、旧街道を歩くのは好きです。静かですし、趣がありますものね。その旧道を、また逸れて、たどりつく花屋さん。ステキです。良い花がありそう。

余談になりますが、日本の花屋さんの花は品質が高くて素晴らしいけど、値段も高いですよね。他の地域では、確かに花の大きさとかバラバラでも買いやすいお値段で、安ホテルの部屋に花を買って帰ったものですよ。





◎6 寝静まる夜中賑やか雛の部屋     案山子さん


ふふ、人の寝静まった後、お雛様や玩具たちが遊びだす、そういうお話ありましたね。
五人囃子が奏で、三人官女が舞うところ、こっそり覗いてみたいものです。


26 夕富士に押し出されたる流し雛     織女さん


何て美しい光景でしょう。人の穢れを負わされて、お雛様たちが今、岸辺から流れへと押し出される。それは、身勝手にも思えますが 人には、そうしないではいられない、哀しくやるせないものがあるんですよね。
哀しく哀れ深い光景の上に残照の富士がそびえている。
この句に問題があるとすれば、よく出来すぎている、ということでしょうか。美しすぎる。





[2220] 解説 投稿者:風林 投稿日:2024/03/22(Fri) 16:04  

おるか先生、
素敵なコメントと励ましのお言葉、誠にありがとうございます。

人形の目と目が合ひて桃の花  風林

この句を選んでいただいた方々は、
どういう風に受け取ったのでしょうかと気になっております。

この句は、一番お気に入りのぬいぐるみについて詠みました。
よく目が合って、笑みが桃の花のようにかわいらしいのです。

珈琲を淹れる音湯気鳥曇  風林

この句は、珈琲をドリッパーで淹れているとき、
泡が雲のようだなと思ったことが始まりでした。
天へ昇っていく湯気は、去っていく鳥を想像させました。

珈琲を淹れているときの穏やかな音も、なんとか表現したかったのですが、
良い言葉が思いつかず、ただ「音」としました。
一つの句に情報を詰めすぎたかもしれません。

珈琲を淹れている時間が好きなので、そのことを俳句にしたいです。


[2219] 感想です 投稿者:おるか 投稿日:2024/03/21(Thu) 11:06  



24人形の目と目が合ひて桃の花    風林さん


人形の眼ってふしぎです。表情が無いようでいて、何でも知っているようにも見えて。
ひな人形はもともとが人形(ひとがた)。 人の穢れを負わされて流される。人身御供みたいなものです。その目には、人の心の最も奥も映っているのかもしれません。
この句の人形は雛人形ではないのでしょうけれど。ビスクドールの、スペイン製の瞳かな。あれも美しすぎて怖い。


33鳥曇藍色深く師の手跡        おるか

ブルーブラックでした。



20ひとり棲み紙の雛を祀りけり    九鼠さん


私も一人住んでいるのでよく「お寂しくありませんか」などときかれます。もちろん寂しいといえば寂しい。とはいえ、群衆の中にいても人は孤独なものです。

小さな軽い紙の雛は、いかにも脆くささやかにみえますが、雛の日に雛を飾ることは、移ろいゆく時への挨拶です。日日の心映え、でしょうね。
淋しいのは、そういう心映えを忘れてしまっているのに気づく時ですかね。ただ心を動かさないのと、日々の輝きを映して明鏡止水というのは、ちがうのでしょう。



28雛の日なれば灯を入れ土器の船      おるか


 皆様ご存じとはおもいますが「雛の日」は「ひひなのひ」とよんでいただきたくぞんじます。ひひひ

クリスマスはもちろん立春とかなんでも、何かというと、キャンドルを灯すのが、最近のマイ・ブームです。







11珈琲を淹れる音湯気鳥曇         風林さん


かわらない日常の一こまにも、うつり行く季節の空を感じている。わたしも俳句をはじめたころ、よくそういう感じを持ちました。
そして、たとえば「穀雨」と思うと、普通の雨も、緑の気配が濃く感じられる気がしたりします。言葉って不思議ですね。
面白い季語を見つけたらどんどん作ってみてください。






[2218] どうも 投稿者:おるか 投稿日:2024/03/21(Thu) 10:26  

このところ、感想を書こうとすると、つい寝落ちしてしまっておそくなりました。

今日もまた用事があってその後はヘロヘロになりそうなので、できるときに少しづつでも感想を書こうと思っております。


[2217] どうも 投稿者:おるか 投稿日:2024/03/20(Wed) 22:38  

今日はとても寒いお彼岸で、どこにも行かず家に籠っておりました。

ともこさん(ここでは、ずっと さん 付けできましたので失礼します)

荒れたお天気の中お墓参りにいらっしゃったんですね。えらいです。


露花さん

あー、句会ソフトあるんですね。ホームページを新しくしたとき、探してみたんですけど、見つけられなくて。24年も前に手作りしたソフトのままでつづけてきてるんですよ。今度見てみます。情報ありがとうございました。


歌仙は、確かに面白いですよ、自分の考え以上の展開がのぞめますから。

歌仙の会も案外多いです。

私が、恥ずかしながら捌きをさせていただいている山中温泉「芭蕉の館」での歌仙の会は毎月第三火曜日一時半からです。
ウィークデイなので、なかなか集まりにくいんですけど。

連句のてほどきをしてくださったのは、「短歌人」もと編集の方でした。残念ながら去年亡くなられてしまったんですけど。ネット上で、哲学者のT教授と両吟したのは、スリリングで楽しかったです。御二方とも高名なので、個人名は了解を取っていないので控えました。考えすぎかな。





[2216] 春彼岸 投稿者:ともこ 投稿日:2024/03/20(Wed) 18:28  

お墓参りに行ってきました。

22 墓参り水が冷たい鳥曇(水種)
今日は冬の寒さ、お墓を磨く手が凍えそうで、水種さまの句の通りだなと思いながらの、お墓参りでした。

20 ひとり棲み紙の雛を祀りけり(九鼠)
私の母も晩年は一人暮らしで、私に心配をかけまいとあまり連絡をしてこなかったのですが、もっと気遣いをしてあげればよかったと、今だに悔やんでいます。九鼠さまの句にしみじみと感じ入りました。

21 鳥曇晩年の父に我似たり(山椒魚)
亡き父母の遺影に手を合わせていまして、ふと、山椒魚さまもお父様のご遺影に手を合わせていらっしゃるのかな、と思いを馳せました。


[2215] 連句などなど 投稿者:露花 投稿日:2024/03/19(Tue) 20:06  

連投失礼します。

おるかさん

連句ってすごく興味があります(一度はやってみたい…)

ネットで調べてみたら、お三方の『歌仙 一滴の宇宙』『歌仙 永遠の一瞬』が出てきました。
すごく面白そう!
今読んでいる本が片付いたら読んでみようと思います。


[2214] 修正ありがとうございます 投稿者:露花 投稿日:2024/03/19(Tue) 19:25  

おるかさん

修正ありがとうございます。
集計、毎回かなり手間ですよね…。

もし、ご興味があればオンライン句会「夏雲システム」が手軽に使えますので、検討してみたらいいかな、と思います(「夏雲システム」で検索したら出てきます)

夏雲システムのメリットとしては
・完全無料
・クローズの句会にできる
・投句、選句の締め切りまでは何度でも修正できる
・結果発表は自動集計
・主催者も作者が分からない状態で句会が楽しめる
・選評(感想)が書ける
などなど
結果をここのBBSに書たり座談などして、新しい参加者が入ってきやすいようにしてもいいと思います。

いつも、おるかさんの感想楽しみにしております。
新しい気づきなど、俳句の楽しみが広がります。
ご無理なさらぬよう、気楽にやっていきましょう。


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